城泊(しろはく)とは?大洲城、福山城、丸亀城で叶えるキャッスルステイの魅力解説
日本初、本物の城に泊まれることで注目を浴びた愛媛県大洲市・大洲城。城泊は、ただお城に泊まるわけではありません。”キャッスルステイ”と称し、歴史的・文化的価値の高い文化財を活用し体験することで、お城そしてまちごと楽しんでいただけます。大洲城に続き、香川県丸亀市・丸亀城、広島県福山市・福山城と、新たな城泊が動き出しており、その注目度は高まっています。
「城泊について詳しく知りたい」
「城泊を実施している3つのお城の特徴や違いとは?」
「お問い合わせ方法について知りたい」
城泊の魅力から各お城での滞在プランの特徴や違い、よくあるご質問など、キャッスルステイについてより詳しく知っていただける記事となっております。ぜひ最後までチェックしてください。
目次
お城に宿泊できる”城泊”とは?
城泊(読み方:しろはく)とは、その名の通りお城に宿泊すること。別名キャッスルステイとも呼ばれています。フランスやイギリス、ドイツなどヨーロッパ各国では、かつての貴族の城を宿泊施設として利活用しているケースがありましたが、これまでの日本では保全のみでした。
そんな中、2017年より城泊の取り組みが開始され、2020年からは観光庁でも「城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業」として、訪日外国人を誘致するための観光コンテンツとして開拓が進められています。キャッスルステイを通して、そのまちの知名度向上につながり観光活性化が進められることはもちろん、ただ見るだけでなく活用し保存を行うことで、次世代へと貴重な資源を残すことにもつながります。
宿泊可能なお城について知る
城泊について知っていただいた上で、実際に城泊が行われている3城についてご紹介していきます。
-大洲城キャッスルステイ
①大洲城の歴史
愛媛県大洲市にある「大洲城」は、全国でも5城しかない木造復元天守の1つ。明治に入り、城内のほとんどの建築物は破却。老朽化もあり天守の解体も行われました。しかしながら、木造復元天守の中でも多くの貴重な史料に恵まれたとされる大洲城。地元住民の保護活動や寄付活動もあり、約10年の歳月をかけて2004年に復元されました。
建造当時と同様のつくりを再現するために、伝統技術を復興。日本古来の木造文化の継承と技術の伝承に大きく貢献したことから、ものづくり日本大賞を受賞、技術がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
②地域への貢献
大洲城キャッスルステイの売上の一部は、文化財の維持保全に充てられます。施設の維持や修繕に活用する他、神楽や鉄砲隊など地域の無形文化財の継承にも貢献しています。また、提供するお料理は地元の食材を使用。運営には地元の多くの方々にも携わっていただくことで、大洲という地域へ貢献しています。
③大洲城キャッスルステイでの滞在
大洲城キャッスルステイは、単なる「お城に泊まる宿泊体験」ではありません。史実に基づいた「リビングヒストリー」として、初代大洲城藩主の加藤貞泰が1617年に大洲入りした様子を再現した入城演出や江戸時代から続く本物の火縄銃による祝砲、重要文化財である現存の高欄櫓での月見酒など、本物のお殿様体験が叶います。
加えて、大洲のまちをまるごと楽しむプログラムが充実していることも魅力の一つ。キャッスルステイのご宿泊者限定で、国の重要文化財「臥龍山荘」で朝食をお楽しみいただく他、多種多様のカスタマイズプログラムをご用意。肱川での川下り・大洲のうかいや大洲の文化遺産を巡るプランなど、カスタマイズが可能です。
木造復元天守に泊まる日本初の大洲城キャッスルステイで、贅沢な時間をお過ごしください。
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-丸亀城キャッスルエクスペリエンス
①丸亀城の歴史
かつて城下町として栄えた丸亀。築城から400年以上の歴史を持つ「丸亀城」は、現存する十二天守のひとつを持ち、日本の百名城にも選ばれました。天守と大手門が現存するのは全国で3城のみ、中でも太鼓門が通年時太鼓を打ち鳴らしているのは本城のみと、貴重なお城の一つです。天守についても、全国に12しか残っていない創建以来の姿をとどめる木造天守の一つとされており、国の重要文化財にも指定されています。亀の地を二百年以上にわたり治めた丸亀城主・京極家は、鎌倉時代までさかのぼる由緒を持つ名門大名家。現代の丸亀につながる礎を築きました。石組みの美しさと日本一の石垣の高さから「石垣の名城」とも称されています。
②地域への貢献
文化・地域のサステナビリティへ貢献し、丸亀市の賑わいを取り戻すエンジンとなることを目的としている丸亀城キャッスルエクスペリエンス。丸亀市の歴史的資源の魅力を観光を通して磨きあげ、後世へと残していく取り組みを通して、丸亀の歴史・文化の持続可能な継承へとつながっています。そのため、できうる限り地域のものを使い、地域の人に関わっていただくことで、地域の経済へ還元しています。
③丸亀城キャッスルエクスペリエンスでの滞在
キャッスルエクスペリエンスとは、丸亀城をはじめとする貴重な文化財を舞台に、時代を超えた非日常へと没入する唯一無二の旅体験のこと。国の重要文化財に指定されている現存12天守の1つで四国最古の木造天守や大手門、ならびに城郭石垣最高技術の高石垣を有する丸亀城を満喫できる、贅沢な宿泊プランとなっています。城泊の中でも体験コンテンツの充実度が高く、丸亀うちわ制作体験や煎茶道体験に加えて、香川そして瀬戸内の魅力を感じていただけるコンテンツを多数ご用意。
かつての城主たちの歴史に思いを馳せながら、丸亀という土地に根づく文化を贅沢にお楽しみください。
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-福山城キャッスルステイ
①福山城の歴史
1622(元和8)年、福山藩の初代藩主水野勝成が築いた「福山城」。新幹線のホームから間近に見える全国的にも珍しい城です。現在、城郭の中には、天守、月見櫓、御湯殿などさまざまな建造物があり、その中でも伏見櫓と筋鉄御門は国重要文化財にもなっています。
1873(明治6)年に廃城令が出された後に広島県の管轄となるも、天守は荒廃してしまいました。しかしながら、再び町民の下に戻ってきた福山城への意識は高く、寄付金で天守や伏見櫓などの修理も行われています。まさに市民により支えられてきた城といえるでしょう。
②地域への貢献
2022(令和4)年には、福山城の築城400年を記念した大規模な改修工事が行われ、リニューアルオープン。全国で唯一、天守の外壁に防御のために施されていたとされる「鉄板張り」が復元されました。
また、天守内にある福山城博物館も新たに生まれ変わり、福山城と福山藩の歴史が学べる展示内容に特化。一番槍レース体験や火縄銃体験など、見る博物館から体験型の博物館へ、よりエンターテイメント性の高い展示をお楽しみいただけるようになりました。
③福山城キャッスルステイでの滞在
福山城キャッスルステイでは、お泊りいただくお客様に一日城主となっていただきます。福山城公園内にある歴史的建造物・文化財や福山市が守り育ててきた無形文化財、伝統芸能などの貴重な資産を存分に楽しんでいただけます。滞在の大きな魅力の一つである「御湯殿」では、江戸期を想像したサウナ形式の浴室をご利用いただけます。当時の城主のように、お風呂で癒やしの時をお過ごしください。
城内はもちろんのこと、福山のまちには、お能などの伝統芸能、鞆の浦、神辺本陣といった素晴らしいまちなみが今でも残っています。福山城公園内でお過ごしいただく基本の旅程のほか、多様なプログラムをご用意。あなただけの特別な城主体験のカスタマイズが可能です。
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3つの城泊について、特徴や違いを見比べていただける比較表をご用意いたしました。
-大洲城・丸亀城・福山城の城泊コンテンツ 比較表-
〈基本情報について〉
※画像クリックで拡大してご覧いただけます
〈その他コンテンツについて〉
※画像クリックで拡大してご覧いただけます
城泊に関するよくあるご質問
Q. ゲストがカスタマイズを希望した場合、その要望に応じたアレンジを柔軟に対応してもらえますか。
A. 可能でございます。ただ、内容によっては文化財保護の観点からご希望に添えない場合もございます。
Q. 体験の予約は何名から可能ですか?
A. 2名から可能です。
Q. 予約の確認はいつまでですか?
A. 原則、最短でご予約希望日の一か月前からのお問い合わせにて承っております。
Q. 食事制限に対応してもらえますか?
A. 対応いたします。
Q. 参加者の最低年齢、最高年齢はありますか?
A. 特にございませんが、城内に一部急な段差がある会場もございます。その点についてはご了承くださいませ。
その他、ご質問・ご相談があれば下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
【大洲城キャッスルステイ】お問い合わせはこちらから
【丸亀城キャッスルエクスペリエンス】お問い合わせはこちらから
【福山城キャッスルステイ】お問い合わせはこちらから
ご予約の流れについて
①お問い合わせ
VMG総合窓口(0120-210-289)、もしくは大洲城・丸亀城・福山城それぞれの城泊に関するお問い合わせフォームよりお問い合わせください(サイトの下部に記載)。その際にご希望の日程・宿泊の御人数をお知らせください。日程につきましては、施設や演出の空き状況の確認の上、ご連絡させていただきます。原則チェックイン予定日の1ヶ月~2週間前までにご連絡ください。
(ご予約受付締切日は、大洲城キャッスルステイ、福山城キャッスルステイに関しては2週間前まで、丸亀城キャッスルエクスペリエンスに関しては1ヶ月前までとなります。)
②旅程の確認、合意
天候や季節などの諸条件によって、滞在プランの内容が異なります。お客様に事前相談の上プランを決定いたします。
③ご料金の確認
日程・人数や旅程が決まりましたら、ご料金が確定し、仮予約が確定します。(お客様のご希望により、後日の追加料金が発生する可能性がございます。)
④ご予約お手続き
仮予約から1週間以内に、宿泊約款をご確認いただき同意書へのサインならびに、確定金額の10%をお支払いいただきます。
⑤ご予約の確定
ご予約金のご入金確定をもって、ご予約確定となります。尚、当日の21日前までに申込金を充当した金額を事前にお支払いいただきます。(また、追加で発生した金額はチェックアウト日にてのお支払いになります。)
キャッスルステイで唯一無二の旅体験を
”城泊”といっても、滞在の仕方や体験できるプランはお城によって異なり、それぞれのキャッスルステイに魅力があることを知っていただけたことでしょう。
日本が誇るお城に泊まるということで、決してハードルが低いわけではありません。宿泊まではいかなくても、大洲城ではキャッスルダイニングと称してお城を間近で眺めながらのお食事をお楽しみいただける機会もご用意しております。お城を活用した取り組みに少しでもご興味を持たれた方へ、コンシェルジュがあなただけに合わせた楽しみ方をご紹介させていただきます。
日本の価値あるお城に泊まり、文化財の価値を体験する、唯一無二の時間を過ごしてみませんか?
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